ぜろ通信

嘉向徹と保科亮太のブログです。└( ^o^ )┐

なずな、来日 ー ”帰って来た”という感覚。

新潟県の山奥に生まれ、ヤギや鶏に囲まれ育った一人の少女。絵に描いたような田舎暮らしから一転、母に連れられ渡英したのは彼女が6歳の時だった。ロンドンの反対岸、ブリストルという小さな港町での生活が始まる。異国での母との二人暮らしの日々は、彼女に英語を授け、彼女から日本語を奪う。

 

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14歳の夏、日本に向かうことになった少女は新潟で海の家を営んでいる母の旧友、京子の元を訪れる。そこで京子の息子と出会った。京子に紹介された彼の名は、記憶にはないが幼い頃二人でよく遊んでいたはずの嘉向徹だった。徹は早速“噂のイングリッシュガール”に興味を示したものの、言葉の壁にぶちあたる。なんとしてでもコミュニケーションを取りたい徹は「ワッチュアネイム?」と聞く。彼女は「なずな」と答えた。

 

ある晩、なずなは徹に誘われて海の家のベランダに出た。大きな机に置かれた枕とタオルケット。気持ちが良いから、という理由で言われるがままになずなはそこに寝かされた。自然と、夜空を見上げる。その瞬間、目の前にある満点の星たちと、遠い記憶の中にある故郷の美しい思い出が重なる。なずなは思わず最上級の感嘆詞《Amazing》を口から漏らさずにはいられなかった。

 

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12年後、新潟のサッカースタジアムの脇の公園で二人はラジオの収録に臨む。なずなは、4年連れ添ったジョージとの別離、とそれに伴う痛み、そしてそれが「Truth hurts(真実の痛み)」だと思っていること、一年の間アジア各国を放浪したこと、いま日本への想いが変わりつつあること(イギリスでの生活が始まった当初は自分が日本人であることを切り離して生きて来たために、今まではたまに日本を訪れてもまるで海外に来た時のような心地がしたけれど、今はなぜか”帰って来た”という感覚がある。)を話す。

 


 

team-0になった徹のことをなずなは”いつどこにいるかわからない人”と訳す。そのフラットな捉え方が様々な環境の中で生きてきた彼女の半生を映し出す。夜の公園で、湿気を多く含んだ静かな風がふわりと吹く。なずなは本当に”ふつう”の人だね、と徹と保科はうなづいた。

 

 

 

 

イギリスに帰国した後、なずなは以前からやりたかった法律関係の仕事を始めている。

 

 

僕たちは、いつ、どこに行くか、わからない。

 

 

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 明日死ぬかもしれない。