ぜろ通信

嘉向徹と保科亮太のブログです。└( ^o^ )┐

真ック赤盛り ー 負けるとわかってなぜ戦う

 日本をポジティブに‼︎

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 わかってもらえるさラジオ#27上巻

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マニフェスト8大革命

 

恒久平和

世界で唯一の被爆国である日本だからこそ日米軍事同盟の枠を超えて徴兵制度と軍隊の無い完全永久中立国宣言をする。実質的軍隊である自衛隊を災害救援隊に編成し核兵器のみならず全ての殺戮兵器の全面撤廃を目指します。武器よさらば!そして非暴力非協力!!平和憲法9条を守ろう!

【弱者救済】

大企業、大政党等日本全体が多数意見により左右され、少数意見が抹殺されている。すべての改革は少数派が多数派に反対する行動から始まっている。中小企業、貧困層、心身障害者すべての社会的弱者(マイノリティ)を救済する為、スマイル党は少数派の声を代弁します。

 

1.教育革命‼︎

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(1)スマイルと挨拶が出来る教育
(2)奇人・変人を尊重し、金太郎アメ教育を改める
(3)個性を奪う制服とリクルートルックの撤廃

 

 2.うつ病革命‼︎

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(1)副作用のある抗うつ剤の全面禁止
(2)抗うつ剤の多剤大量投与をしている悪徳精神科医の医師免許剥奪
(3)スマイルセラピー等の精神療法への移行促進と保険適用強化

 

3.接客革命‼︎

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(1)ホテル・レストラン・受付等の接客スタッフに「スマイル」トレーニングをする
(2)それでもスマイルが出来ない接客スタッフは「接客ロボット」に代える
(3)「接客ロボット」で運営される ロボットレストランの普及

 

4.恋愛革命!!

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(1)少子化対策として恋愛・婚活を政府のテーマにする
(2)厚労省に「恋愛婚活支援室」を設置する
(3)中高年対策として中高年の恋愛・婚活を推進する

 

5.税制革命‼︎f:id:team-0:20161021191635g:image

(1)所得税法人税の大幅減税
(2)宗教法人・学校法人・医師優遇税制の見直し
(3)源泉徴収制度を撤廃し、自己申告制度に

 

6.選挙革命‼︎

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(1)投票を教育・勤労・納税に次ぐ国民の義務にし、違反者に罰則規定を設ける
(2)投票率が50%未満の選挙は全て無効とし再選挙を行う
(3)選挙権を18才以上、被選挙権を20才以上とする

 

7.議員・公務員革命‼︎

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(1)議員の人数と報酬を1/2にカットする
(2)議員への優遇措置(宿舎家賃、JALANA・JRパス等)を撤廃する
(3)公務員に考課制度を導入し、昇給・降格・免職と業務の効率化を図る

 

8.幸福革命‼︎

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(1)GNH(幸福度指数)を上げるための施策推進
(2)幸福対策基本法の制定
(3)幸福を統合的に推進する「幸福省」を創設

 

スマイル党|公式ホームページ                                                               マック赤坂

 わかってもらえるさラジオ#27下巻

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 異端児異端児異端児異端児どこにいたんじ、ここに異端児

 

 

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 負けると分かってなぜ戦うー。

 

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明日死ぬかもしれない。

僕たちは世界も自分も変えることができない。But,we wanna build a myself in Cambodia. [Prologue]

嘉向徹が近々タイに行くという連絡がきた。何でも“コムローイ”と呼ばれる年に一度ランタンを打ち上げまくる祭りに行くらしい。

彼の《超大切な他人》とされているフォトグラファーのChiaki氏が、去年彼の誕生日を祝って現地まで招待したのに、シュールなケンカをして見れなかったリベンジのようだ。同じ失敗を繰り返さないように彼女が画策したのが、最近共に活動しているアーティストのMAYUCHAPAWONICA氏を第三者委員会として同行させることだった。

時を同じくしてMAYU氏(後のMAYUCHAPAWONICA)と《ibaya》を合同会社として設立した坂爪圭吾氏が、最近いばやへ電撃加入した喫茶「ラムピリカ」のオーナーであり二児の母でもある千秋さんとタイ周辺に行く情報が入る。

いばや関係者の情報によると、11月29日に新潟の“愛に溢れすぎたカフェ”でお馴染みだった『イロハニ堂』で、【イロハニ堂完全撤収ライブ ~最後にいってらっしゃいを言わせて~(仮)】が開催される運びとなったらしい。その中身が「海外に行ってきたばかりの新生いばやメンバー集合振り返り的トークを繰り広げる」というざっくりとした内容だった。

冠婚葬祭系で無給休暇中だった保科亮太は、その事実を知って驚愕した。

「お、俺かっ...(今回がむしゃらになる担当は)!!」

そのような経緯で、どうにかして月末のイベントまでに海外に行きたくなった。

最近ドライバー率の高い保科は、青い空を飛んでいく飛行機を見上げる度に「ああ、俺も飛んでいきたい」と呟くようになっていた。

過去に収まりが利かなくなると、わざわざ空港まで行って有料閲覧ゾーンに入り飛行機の発着シーンを見届けた後、帰りの車中でドラマ「Good Luck!」のサウンドトラックを聴いて、あたかも遥か遠くの地へ赴き、はるばる戻ってきた感を自身に演出するほどの難病を抱えていた事を思い出した。

実は、昨年の半分くらいをカンボジアで過ごしていたという笑顔が素晴らしい女性から「ぜひあなたとカンボジアに行ってみたい」と彼は誘われていた。

しかしながら、皆さんご存知の通り、彼(ら)には持ち合わせがない。「お金が無い」とは言わない。4桁くらいはある。しかしこれでは飛行機には乗れない。

「ごめん、いまちょっとお金が足りないからさ、また今度ね。」

この“また今度ね”的フレーズを使うときほど実現可能性の低いものはない。負のサイクルを断つ時がきた。

「よし、覚悟を決めてカンボジアに行くか(目標6万くらい)!」

月末のイベントに間に合うようにお金を工面して行けばいい。大丈夫だ。まだ時間はある。「さあて、どうやってお金を集めるかなっ」とスマートフォンを開いては、最近気になっていたバラエティ番組をYouTubeで視聴していた。当然、時間だけが過ぎて行く。彼にとっては時間もお金と一緒で、あればあるほど浪費してしまうようだ。

分かる人には分かるかもしれないが、このとき心を覆い尽くす罪悪感とも虚無感ともとれる見えない何かによって、やる気という希望は少しずつ奪われていく。

(うわ...全然良いアイデアが浮かばない...カンボジア行きたい企画にしたところでどうしても稼ぐ系になってしまう...)

彼は徹のように何かアイテムを売ったりする気はおろか、身を挺してお金をもらいに行く気すら起こせなくなっていた。

これまで数々の恩恵を授かり海外に行かせてもらった保科の身体は、“ただ海外に行く”というだけではチケットを取れない病に侵されていたのだ。

このままではいけないと思いながら、久しぶりに家族が集まり法事に出かけた。

〝どうみてもこの108以上ある煩悩を少しでも滅することに徹しよう…〟

背筋を伸ばし、住職が唱えるお経を心で聴く姿勢をとりながら、静かに目を瞑った。

(ああ、あ。色々考えたけど、結局ナイスなお金の集め方なんて思いつかないな。というか、それが出来たらこんな状況になってないしな…)

線香の細い煙が鼻を通り、少しずつ体内に染みわたっていく。何だか身体が軽くなった気がした。

(そうだ!出来ない奴は出来ないなりに開くんだ!素直に、そのままで開くんだ!)

どうやら開眼したようだった。彼の中にあった「カンボジアに行くための資金を集める」という選択肢が消えた。

その晩、保科はいつもに増して穏やかな気持ちでYouTubeをサーフィンしていた。人間とは簡単に変わらない生き物である。

そんな時、独自路線を貫く世界のイチロー氏に次いで、彼が尊敬の眼差しを向けるサッカー界の異端児・本田圭佑氏の動画に目が止まる。

「チャレンジ精神をもっと持つためにはどうすればいいのでしょうか。」というインタビュアーの質問に対して彼はこう答えた。

「どうすればいいかでしょ? 海外に出るんですよ。日本がどんなサッカーレベルか分からないでしょ? 世界に出たら分かるんですよ。ー『明日リュックサック持って行け』って言ってるんですよ。皆なかなか行かないです。割と良い年俸もらってJリーグでレギュラーでファンもいるんで。ーぼく誤解されてるんですけど、ちなみにそのスタンスで行きましたからね。ぼくオファーあってオランダ行ったんじゃないです。もう行かないと始まらないの分かってたんで、行って、テストして、そこで契約したいと言われて、契約にこぎ着けることが出来たんで。『出りゃあいいんですよ』『ただ日本だけでやってると分からないことがあるから出ろ!』って言ってるんです。」

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(...そっ、それだっ...!!)

保科はこの下りを20回くらい再生して見まくった。

「なるほど!そうか!そうか!リュックサックを持って出りゃあいいんだ!!」

彼の心は愚直なまでに開いてしまっていた。

〝行く前に困って何も出来ないよりも、行って全部みてから困ればいいんだ〟

完全に逆転の発想だった。

・少なくとも移動費などの金銭面において困る総量は変わらない

・むしろ余裕のない方が本気の知恵が出るはずだ

・がむしゃらに突入することにより自身の潜在能力が引き出される

と、勝手に理論づけて自身の脳を思い切り騙したようであった。理性の働く脳の司令を無視して、全ての気を腸に集め、直感を信じた。

彼はすぐにメッセージを送った。

 

「3日後にカンボジアへ行きましょう。」

 

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【team-0/僕たちは世界も自分も変えることができない。But,we wanna build a myself in Cambodia.】

 

明日死ぬかもしれない。

SGG総選挙ー ぼくらのできることは“0”を揺らして1に近づけること

 

【わかってもらえるさラジオ#26】

 

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ーいまも矢面に立ち続けるマック赤坂氏に捧ぐ 

 

 

 

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400日前くらいに結成し、48時間で解散した奇石の漫才コンビ・チームゼロ

 

 

先の選挙では、応援したい人を応援するためにありとあらゆる裏方をこなした。

 

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候補者ではないのに、白手に笑顔で街宣活動

 

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候補者ではないのに、マイク片手に街頭演説

 

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候補者ではないのに、支持者への挨拶まわり

 

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候補者ではないのに、自転車に乗って市内を駆け巡る

  

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後援会設立

 

会見責任者

 

徹夜で公選葉書

 

電話作戦

 

そして

 

映画「立候補」を観て、泣いた。

 

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候補すること以外はやるだけやった。

 

 

しかし

 

 

手応えはない

 

 

自分たちだけで盛り上がっているだけではないのか

 

 

本当のコミュニケーションとは

 

 

不器用過ぎるぼくらの想いを伝える方法

 

 

うまくやろうとしない

 

 

きれいにみせようとしない

 

 

素直なやさしい気持ちで

 

 

こころ穏やかに話すこと

 

 

走って、傷ついて、穿ち続けて出した応え

 

 

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二人のSっ気とMっ気が合わさって生まれた表現

 

 

もし一人も聴いてくれなかったとしても、隣にいるピエロは聴いてくれる

 

 

もし一人も笑ってくれなかったとしても、隣にいるピエロが笑ってくれる

 

 

もし一人も伝わらなかったとしても、隣にいるピエロには伝わっている

 

 

100人には上手く話すことは難しいけれど、一対一ならきっとできるはず

 

 

 

 

「相手が100人いるなら、一対一を100回やろうじゃないか」

 

 

 

 

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「相手が100万人いるなら、一対一を100万回やろうじゃないか」

 

 

 

 

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ぼくらのできることは“0”を揺らして1に近づけること

 

 

 

「さてさて今年もこの季節がやってまいりましたね!!!ー」

 

  

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明日死ぬかもしれない。

Morning glory ーたとえ僕のあいさつが君の心に届いていなくとも、誰かのあいさつで君が笑ってくれたら僕は嬉しい

 

【わかってもらえるさラジオ#25】

 

新潟駅前に500回立って、500日あいさつを続けた男がいる。

 

 

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ーあいさつが新潟を変える

 

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ーあいさつで新潟を照らす

 

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ーあいさつで溢れる街に

 

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深夜2時に起きて新聞配達しながらあいさつをした

 

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朝7時半過ぎから駅前であいさつを続けた

 

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うどん屋の店長としてお客さんを迎えてあいさつをした

 

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夕方から家庭教師をしながら一対一のあいさつをした

 

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最近は、駅前のコンビニでお客さんを迎えてあいさつをしている

 

 

 

ーおはようございます

 

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ーありがとうございます

 

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ーいってらしっしゃい

 

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ーいらっしゃいませ

 

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ーこんにちは

 

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ーありがとうございます

 

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ーこんばんは

 

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ーありがとうございます

 

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ーおかえりなさい

 

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無視されてもかまわない

 

 

 

不思議に思われてもかまわない

 

 

 

怪しまれてもかまわない

 

 

 

馬鹿にされてもかまわない

 

 

 

笑われたってかまわない

 

 

 

たった一人でも続けるからー

 

 

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たった一言のあいさつが、君の一日を変えるかもしれない

 

 

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たった一言のあいさつが、僕のこころを明るくしてくれる

 

 

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たった一言のあいさつが、僕と君とをつないでくれる

 

 

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地位も

 

 

名誉も

  

 

賞賛も

 

 

 

 

僕はいらない

 

 

 

 

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笑顔いっぱいのあいさつを

 

 

 

 

たった一人のあなたへー

 

 

 

 

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明日死ぬかもしれない。

いざ、舞い散るトキ ー これより我ら聖域に入る

 

【わかってもらえるさラジオ#24】

 

「えらぶがよい だれにも強制はできぬ 決めるのはおまえしかおらぬのだ!」


「自ら望んで選んだ道 ためらいもない!」


「見ることもまた闘いだ・・!」


「激流を制するは静水」


「それは野望ではない 愛だ!」


「愛するがゆえに 見守る愛もある…」


「哀しみを怒りにかえて生きよ」


「この定められた男の命が 次の時代の礎(いしずえ)となるならば本望・・・!」

youtu.be



「ユリアはおれたちの青春だった・・」


「男の心を無駄にしてはならぬ!!」


「このふたりの闘いに 無血の闘いはありえない」


「あのおびただしい流血! もはやふたりには一撃分の力しか残されていまい・・・!!」


「その全身に浴びた返り血が お前の涙にみえる・・・」


「これ以上闘えない事は 自分が一番知っているはずだ・・」


「み・・・見えるのか・・・ あなたにはあの星が!!」


「ケ・・ケンシロウの肉体と魂は わたしの想像を はるかに超えている!!」


「その目に時代を見たか!!」


「これ以上 新しい技をしかけるのは不可能・・・ならば次の一撃こそ 身を捨てた最後の一撃!!」


「兄ちゃんを・・超えたいから!」


「おまえは生きてこの時代を見届けねばならぬのだ!!」

youtu.be

 

 

 

 



「誓いの時はきた!! 今 私はあなたを超える!!!」

 

 

 

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「走れゼロス」

   ゼロスは激怒した。必ず、かの国士無双の王を除かなければならぬと決意した。ゼロスには政治がわからぬ。ゼロスは村の遊人である。口笛を吹き、猫と遊んで暮らしてきた。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。きょう未明ゼロスは村を出発し、野を越え山越え、十里半(42.195Km)はなれた此のリョーツの港にやって来た。ゼロスは、父にも母にも、諦められていた。結婚も許されなかった。双子の勝気な妹と二人暮らしだ。名をインパクトという。この妹は、村の或る律儀な一農協職員を、近々、花婿として迎える事になっていた。結婚式も間近なのである。ゼロスは、それゆえ、花嫁の祝宴に振舞うわかめやらアゴだしを集めに、はるばる港にやって来たのだ。先ず、その品々を身体を張ってかき集め、それからリョーツの港をぶらぶら歩いた。ゼロスには竹馬の友があった。カムキンティウスである。今は此のサドガスの島で、遊人をしている。その友を、これから訪ねてみるつもりなのだ。久しく逢わなかったのだから、訪ねて行くのが楽しみである。歩いているうちにゼロスは、まちの様子を怪しく思った。ひっそりしている。もう既に日も落ちて、まちの暗いのは当たり前だが、けれども、なんだか、夜のせいばかりでは無く、市全体が、やけに寂しい。のんきなゼロスも、だんだん不安になって来た。路で逢った地域起こし協力隊をつかまえて、何かあったのか、一年まえにトキマラソンに来たときは、夜でも皆が佐渡おけさを踊って、まちは賑やかであった筈だが、と質問した。若い衆は、首を振って答えなかった。しばらく歩いて、イッテツという老爺に逢い、こんどはもっと、語勢を強くして質問した。老爺は答えなかった。ゼロスは両手で老爺のからだをゆすぶって質問を重ねた。老爺は、あたりをはばかる低声で、わずか答えた。

「王様は、人を脱落させます。」

「なぜ落とすのだ。」

「大会規定だ、というのですが、誰もそんなルールを守れはしませぬ。」

「たくさんの人を落としたのか。」

「はい、はじめはイバヤ国のケイゴさまを。それから、DA天使トールを。それから、川崎市の小林さまを。それから、PE天使ホッシーを。それから、新聞配達をしてから駅前で挨拶運動してうどん屋の店長をしてから家庭教師をしていた今山さまを。そして、会津国のお姫さままでも。」

「おどろいた。国王は乱心か。」

「いいえ、乱心ではございませぬ。ベアフットを信ずる事が出来ぬ、というのです。このごろは、大荒れの天気予報が出ているというのに、選手を呼び集め、走らせます。走るのはいいのですが、雷風を駆使して脱落させます。御命令を拒めば横に車をつけて、強制送還されます。今大会は、2,165人落とされました。」

 聞いて、ゼロスは激怒した。「呆れた王だ。生かして置けぬ。」

 ゼロスは単純な男であった。海産物を、背負ったままで、のそのそ会場にはいって行った。たちまち彼は、大会の役員に捕縛された。調べられて、ゼロスの懐中からはiPhoneが出て来たので、騒ぎが大きくなってしまった。ゼロスは、王の前に引き出された。

「このスマホで何をするつもりであったか。言え!」暴君ゴディオスは静かに、けれども威厳を以って問いつめた。その王の瞳は大きく開き、犬山生まれの狂犬の如く敵意を剥き出していた。

「島を暴君の手から救うのだ。」とゼロスは悪びれずに答えた。

「おまえがか?」王は憫笑した。「仕方の無いやつじゃ。おまえには、運営側の意図はわからぬ。」

「言うな!」とゼロスは、いきり立って反駁した。「人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だ。王は、選手の忠誠をさえ疑って居られる。」

「疑うのが、正当の心構えなのだと、わしに教えてくれたのは、おまえたちだ。人の心は、あてにならない。人間は、もともと私慾のかたまりさ。信じては、ならぬ。」暴君は落着いて呟き、ほっと溜息をついた。「わしだって、平和を望んでいるのだが。」

「なんの為の平和だ。自分の地位を守る為か。」こんどはゼロスが嘲笑した。「これだけの選手を脱落させて、何が平和だ。」

「だまれ、下賤の者。」王は、さっと顔を挙げて報いた。「口では、どんな清らかな事でも言える。わしには、人の腹綿の奥底が見え透いてならぬ。おまえだって、いまに、磔になってから、泣いて詫びたって聞かぬぞ。」

「ああ、王は悧巧だ。自惚れているがよい。私は、ちゃんと落ちる覚悟で居るのに。命乞いなど決してしない。ただ、ー」と言いかけて、ゼロスは足もとに視線を落とし瞬時ためらい、「ただ、私に情けをかけたいつもりなら、流刑までに三日間の日限を与えて下さい。たった一人の妹に、亭主を持たせてやりたいのです。三日のうちに、私は村で結婚式を挙げさせ、必ず、ここへ帰って来ます。」

「ばかな。」と暴君は、甲高い声で言い放った。「とんでもない嘘を言うわい。逃がしたトキが帰って来るというのか。」

「そうです。帰って来るのです。」ゼロスは必死で言い張った。「私は約束を守ります。私を、三日間だけ許して下さい。妹が、インパクトが、私の帰りを待っているのだ。そんなに私を信じられないならば、よろしい、この島にカムキンティウスという遊人がいます。私の無二の友人だ。あれを、人質としてここに置いて行こう。私が逃げてしまって、三日目の日暮まで、ここに帰って来なかったら、あの友人を海へ流して下さい。たのむ、そうして下さい。」

 それを聞いて王は、残虐な気持で、そっと北叟笑んだ。生意気なことを言うわい。どうせ帰って来ないにきまっている。この嘘つきに騙された振りして、放してやるのも面白い。そうして身代りの男を、三日目に流してやるのも気味がいい。人は、これだから信じられぬと、わしは悲しい顔して、その身代りの男を流刑に処してやるのだ。世の中の、正直者とかいう奴輩にうんと見せつけてやりたいものさ。

「願いを、聞いた。その身代りを呼ぶがよい。三日目には日没までに帰って来い。おくれたら、その身代りを、きっと流すぞ。ちょっとおくれて来るがいい。おまえの罪は、永遠にゆるしてやろうぞ。」

「なに、何をおっしゃる。」

「はは。いのちが大事だったら、おくれて来い。おまえの心は、わかっているぞ。」

 ゼロスは口惜しく、地団駄踏んだ。ものも言いたくなくなった。

    竹馬の友、カムキンティウスは、深夜、会場に召された。暴君ゴディウスの面前で、佳き友と佳き友は、一年ぶりで相逢うた。ゼロスは、友に一切の事情を語った。カムキンティウスは無言で首肯き、ゼロスをひしと抱きしめた。友と友の間は、それでよかった。カムキンティウスは、縄打たれた。ゼロスは、すぐに出発した。晩春、北斗の七つ星が煌めいている。

    ゼロスはその夜、一睡もせず十里半の路を急ぎに急いで、村へ到着したのは、翌る日の午前、陽は既に高く昇って、村人たちは野に出て仕事をはじめていた。ゼロスの双子の妹も、きょうは兄の代りに畔塗りをしていた。よろめいて歩いて来る兄の、疲労困憊の姿を見つけて驚いた。そうして、うるさく兄に質問を浴びせた。

「なんでも無い。」ゼロスは無理に笑おうと努めた。「港に用事を残して来た。またすぐに港に行かなければならぬ。あす、おまえの結婚式を挙げる。早いほうがよかろう。」

   インパクトは頬をあからめた。

「うれしいか。新鮮な海の幸も採って来た。さあ、これから行って、村の人たちに知らせて来い。結婚式は、あすだと。」

 ゼロスは、また、よろよろと歩き出し、家へ帰って神々の祭壇を飾り、祝宴の席を調え、間もなく床に倒れ伏し、呼吸もせぬくらいの深い眠りに落ちてしまった。

 眼が覚めたのは夜だった。ゼロスは起きてすぐ、花婿の家を訪れた。そうして、少し事情があるから、結婚式を明日にしてくれ、と頼んだ。婿のハイドは驚き、それはいけない、こちらには未だ何の仕度も出来ていない、おけさ柿の季節まで待ってくれ、と答えた。ゼロスは、待つことは出来ぬ、どうか明日にしてくれ給え、と更に押してたのんだ。婿のハイドも頑強であった。なかなか承諾してくれない。夜明けまで議論をつづけて、やっと、どうにか婿をなだめ、すかして、説き伏せた。結婚式は、真昼に行われた。新郎新婦の、神々への宣誓が済んだころ、黒雲が空を覆い、ぽつりぽつり雨が降り出し、やがて車軸を流すような大雨となった。祝宴に列席していた村人たちは、何か不吉なものを感じたが、それでも、めいめい気持を引きたて、3rd HOUSE で、むんむん蒸し暑いのも怺え、陽気に歌をうたい、手を拍った。ゼロスも、満面に喜色を湛え、しばらくは、王とのあの約束をさえ忘れていた。祝宴は、夜に入っていよいよ乱れ華やかになり、人々は、外の豪雨を全く気にしなくなった。ゼロスは、一生このままここにいたい、と思った。この佳い人たちと生涯暮らして行きたいと願ったが、いまは、自分のからだで、自分のものでは無い。ままならぬ事である。ゼロスは、我が身に鞭を打ち、ついに出発を決意した。あすの日没までには、まだ十分の時が在る。ちょっと一眠りして、それからすぐに出発しよう、と考えた。その頃には、雨も小降りになっていよう。少しでも永くこの家に愚図愚図とどまっていたかった。ゼロスほどの男にも、やはり未練の情というものは在る。今宵呆然、歓喜に酔っているらしい花嫁に近寄り、

「おめでとう。私は疲れてしまったから、ちょっとご免こうむって眠りたい。眼が覚めたら、すぐに港に出かける。大切な用事があるのだ。私がいなくても、もうおまえには優しい亭主があるのだから、決して寂しい事は無い。おまえの兄の、一ばんきらいなものは、人を疑う事と、それから、嘘をつく事だ。おまえも、それは、知っているね。亭主との間に、どんな秘密でも作ってはならぬ。おまえに言いたいのは、それだけだ。おまえの兄は、たぶん偉い男なのだから、おまえもその誇りをもっていろ。」

 花嫁は、夢見心地で首肯いた。ゼロスは、それから花婿の肩をたたいて、

「仕度の無いのはお互さまさ。私の家にも、宝といっては、妹と猫だけだ。他には、何も無い。全部あげよう。もう一つ、ゼロスの弟になったことを誇ってくれ。」

 花婿は揉み手して、てれていた。ゼロスは笑って村人たちにも会釈して、宴席から立ち去り、二階の押入れにもぐり込んで、死んだように深く眠った。

 眼が覚めたのは翌る日の薄明の頃である。ゼロスは跳ね起き、南無三、寝過ごしたか、いや、まだまだ大丈夫、これからすぐに出発すれば、約束の刻限までには十分間に合う。きょうは是非とも、あの王に、人の信実の存するところを見せてやろう。そうして笑って磔の台に上ってやる。ゼロスは、悠々と身仕度をはじめた。雨もいくぶん小降りになっている様子である。身仕度は出来た。さて、ゼロスは、両足の靴を脱ぎ、

「靴、返還の儀。」

と、声高らかに叫び、天に向かってぶるんと投げ捨て、雨中、矢の如く走り出た。

 私は、今宵、海へ流される。流される為に走るのだ。そして、身代りの友を救う為に走るのだ。王の奸佞邪智を打ち破る為に走るのだ。走らなければならぬ。そうして、私は流される。若い時から名誉を守れ。さらば、ふるさと、ノーラ。若いゼロスは、つらかった。幾度か、立ち止まりそうになった。えい、えいと大声挙げて自身を叱りながら走った。村を出て、野を横切り、森をくぐり抜け、隣村に着いた頃には、雨も止み、日は高く昇って、そろそろ暑くなって来た。ゼロスは額の汗をこぶしで払い、ここまで来れば大丈夫、もはやノーラへの未練はない。妹たちは、きっと佳い夫婦になるだろう。私には、いま、なんの気がかりも無い筈だ。まっすぐにオンデコドームに行き着けば、それでよいのだ。そんなに急ぐ必要も無い。ゆっくり走ろう、と持ちまえの呑気さえを取り返し、この島にぴったりの曲、森山直太朗の『太陽』をいい声で歌い出した。ゆったりと走って二里行き三里行き、そろそろ全里程の半ばに到達した頃、降って湧いた災難、ゼロスの足は、ぐぐっと、押し戻されるようにとまった。見よ、鬼の形相、空で乱舞する風神を。走るには、あまりにも強すぎる向かい風、目には見えぬ、悪魔の息吹が、ゼロスを襲う。田圃ばかりの平野部に、吹き荒ぶ突風が、ゼロスのからだの自由を一切奪った。歯を喰いしばり、また、声を限りに叫んでみたが、むしろ体力は削られるばかりで、気分は滅入った。風はいよいよ、ふくれ上がり、台風のようになっている。ゼロスはバイパス沿いにうずくまり、男泣きに泣きながらゼウスに手を挙げて哀願した。「ああ、鎮めたまえ、荒れ狂う風を! 時は刻々に過ぎて行きます。太陽も既に真昼時です。あれが沈んでしまわぬうちに、会場に行き着くことが出来なかったら、あの佳い友達が、私のために流されるのです。」

 暴風は、ゼロスの叫びをせせら笑う如く、ますます激しく躍り狂う。風が風を呼び、威勢よく、煽り立て、そうして時は、刻一刻と消えて行く。今はゼロスも覚悟した。凌ぎ切るより他に無い。ああ、神々も照覧あれ! 暴風にも負けぬ愛と誠の偉大な力を、いまこそ発揮して見せる。ゼロスは、全身を細く丸くし、風の抵抗を最大限にとどめ、大きな袋をふいごのようにして突風を巻き起こす風神相手に、必死の闘争を開始した。満身の力を脚にこめて、一瞬の油断が命とりになるであろう向かい風を、なんのこれしきと耐えに耐えて歩を進めた。めくらめっぽう獅子奮迅の人の子の姿には、神も哀れと思ったか、ついに憐憫を垂れてくれた。押し戻されつつも、見事、サドガスの役所に、辿り着く事が出来たのである。ありがたい。ゼロスは、狼のように大きな雄叫びをあげ、すぐにまた先きを急いだ。一刻といえども、むだには出来ない。陽は既に西に傾きかけている。ぜいぜい荒い呼吸をしながら峠をのぼり、のぼり切って、ほっとした時、突然、天から雷鳴が轟き、鬼の形相ふたたび、雷神が躍り出た。

「待て。」

「何をするのだ。私は陽の沈まぬうちにオンデコドームへ行かなければならぬ。去れ。」

「どっこい消えぬ。ただちにリタイアしろ。」

「私には明日も次も無い。この、たった一度の機会に、全身全霊を込めているのだ。」

「その、穢れなき魂が欲しいのだ。」

「さては、王の命令で、ここで私を待ち伏せしていたのだな。」

 雷神は、ものも言わず力一杯に太鼓を叩いた。ゼロスはひょいひょいと、からだを前後左右に動かし、飛鳥の如く神のいかづちをさっと避け、車道脇の木陰に身を潜め、「気の毒だが、正義のためだ!」と側にいたベジの民を楯にして進んだ。九死一生、避雷針ベジの活躍により、なんとか、雷轟をかわし、さっさと走ってニイボの町を下った。一気に町を駈け降りたが、流石に疲労し、折から午後の暴風雷雨との格闘に、からだは芯から冷え、ゼロスは幾度となく眩暈を感じ、これではならぬ、と気を取り直しては、よろよろニ、三歩あるいて、ついに、がくりと膝を折った。立ち上がる事が出来ぬのだ。天を仰いで、くやし泣きに泣き出した。ああ、あ、激風を凌ぎ、雷轟をもベジに助けられ韋駄天、ここまで突破して来たゼロスよ。真の勇者、ゼロスよ。今、ここで、疲れ切って動けなくなるとは情無い。愛する友は、おまえを信じたばかりに、やがて流されなければならぬ。おまえは、稀代の不信の人間、まさしく王の思う壺だぞ、と自分を叱ってみるのだが、全身萎えて、もはや芋虫ほどにも前進かなわぬ。路傍の草原にごろりと寝ころがった。身体疲労すれば、精神も共にやられる。もう、どうでもいいという、勇者に不似合いな不貞腐れた根性が、心の隅に巣喰った。私は、これほど努力したのだ。約束を破る心は、みじんも無かった。神も照覧、私は精一ぱいに努めて来たのだ。動けなくなるまで走って来たのだ。私は不信の徒では無い。ああ、できる事なら私の胸を断ち割って、真紅の心臓をお目に掛けたい。愛と信実の血液だけで動いているこの心臓を見せてやりたい。けれども私は、この大事な時に、精も根も尽きたのだ。私は、よくよく不幸な男だ。私はきっと笑われる。私の一家も笑われる。私は友を欺いた。中途で倒れるのは、はじめから何もしないのと同じ事だ。ああ、もう、どうでもいい。これが、私の定った運命なのかも知れない。カムキンティウスよ、ゆるしてくれ。君はいつでも私を信じた。私も君を、欺かなかった。私たちは、本当に佳い友と友であったのだ。いちどだって、暗い疑惑の雲を、お互い胸に宿したことは無かった。いまだって、君は私を無心に待っているだろう。ああ、待っているだろう。ありがとう、カムキンティウス。よくも私を信じてくれた。それを思えば、たまらない。友と友との間の信実は、この世で一ばん誇るべき宝なのだからな。カムキンティウス、私は走ったのだ。君を欺くつもりは、みじんも無かった。信じてくれ! 私は急ぎに急いでここまで来たのだ。激風を突破した。神のいかづちからも、ひらりと交わして一気に町を駈け抜けて来たのだ。私だから、出来たのだよ。ああ、この上、私に望み給うな。放って置いてくれ。どうでも、いいのだ。私は負けたのだ。だらしが無い。笑ってくれ。王は私に、ちょっとおくれて来い、と耳打ちした。おくれたら、身代りを流して、私を助けてくれると約束した。私は王の卑劣を憎んだ。けれども、今になってみると、私は王の言うままになっている。私は、おくれて行くだろう。王は、ひとり合点して私を笑い、そうして事も無く私を放免するだろう。そうなったら、私は、死ぬよりつらい。私は、永遠に裏切者だ。地上で最も、不名誉の人種だ。カムキンティウスよ、私も死ぬぞ。君と一緒に死なせてくれ。君だけは私を信じてくれるにちがい無い。いや、それも私の、ひとりよがりか? ああ、もういっそ、悪徳者として生き伸びてやろうか。村には家賃0イエンの家が在る。猫もいる。妹夫婦は、まさか私を村から追い出すような事はしないだろう。正義だの、信実だの、愛だの、考えてみれば、くだらない。自分をだまして明日を生きる。それが現実世界の定法ではなかったか。ああ、何もかも、ばかばかしい。私は、醜い裏切り者だ。どうとも、勝手にするがよい。やんぬる哉。—四肢を投げ出して、うとうと、まどろんでしまった。

 ふと耳に、かおかおと、鳥らしき鳴声が聞えた。そっと頭をもたげ、息を呑んで耳をすました。すぐ近くの森で、朱鷺が住んでいるらしい。よろよろ起き上がって、見ると、東の空より、一羽の鳥が、美しい朱色の羽を広げ、天高く舞っている。

〝おまえは生きてこの時代を見届けねばならぬのだ〟

 ゼロスの心に、トキの声が強く響いた。すると、風によって飛ばされてきた加茂湖の水しぶきが、七色に輝き、ゼロスのからだを潤した。ほうと長い溜息がでて、夢から覚めたような気がした。歩ける。行こう。肉体の疲労恢復と共に、わずかながら希望が生れた。義務遂行の希望である。わが身を殺して、名誉を守る希望である。斜陽は赤い光を、樹々の葉に投じ、葉も枝も燃えるばかりに輝いている。日没までには、まだ間がある。私を、待っている人があるのだ。少しも疑わず、静かに期待してくれている人があるのだ。私は、信じられている。私の命なぞは、問題ではない。死んでお詫び、などと気のいい事は言って居られぬ。私は、信頼に報いなければならぬ。いまはただその一事だ。走れ! ゼロス。

 私は信頼されている。私は信頼されている。先刻の、あの悪魔の囁きは、あれは夢だ。悪い夢だ。忘れてしまえ。五臓が疲れているときは、ふいとあんな悪い夢を見るものだ。ゼロス、おまえの恥ではない。やはり、おまえは真の勇者だ。再び立って走れるようになったではないか。ありがたい! 私は、正義の士として逝く事が出来るぞ。ああ、陽が沈む。ずんずん沈む。待ってくれ、ゼウスよ。私は生れた時から正直な男であった。正直な男のままにして逝かせて下さい。

 路行く役員を押しのけ、「会場まで、あと一里」の看板を跳ねとばし、ゼロスは黒い風のように走った。リタイアしてバスを待っている選手たちの、そのまっただ中を駈け抜け、関係者たちを仰天させ、空き缶を蹴とばし、小川を飛び越え、少しずつ沈んでゆく太陽の、十倍も早く走った。一団の選手と颯っとすれちがった瞬間、不吉な会話を小耳にはさんだ。「いまごろは、あの男も、磔にかかっているよ。」ああ、その男、その男のために私は、いまこんなに走っているのだ。その男を流してはならない。急げ、ゼロス。おくれてはならぬ。愛と誠の力を、いまこそ知らせてやるがよい。風態なんかは、どうでもいい。ゼロスは、いまは、ほとんど全裸体であった。呼吸も出来ず、二度、三度、口から血が噴き出た。見える。はるか向うに小さく、リョーツの港におけさ丸が見える。カーフェリーは、夕陽を受けてきらきら光っている。

「ああ、ゼロス様。」うめくような声が、風と共に聞えた。

「誰だ。」ゼロスは走りながら尋ねた。

「フィロストアキトスでございます。貴方のお友達カムキンティウス様の弟子でございます。」その若い遊人も、ゼロスの後について走りながら叫んだ。「もう、駄目でございます。むだでございます。走るのは、やめて下さい。もう、あの方をお助けになることは出来ません。」

「いや、まだ陽は沈まぬ。」

「ちょうど今、あの方が流刑になるところです。ああ、あなたは遅かった。おうらみ申します。ほんの少し、もうちょっとでも、早かったなら!」

「いや、まだ陽は沈まぬ。」ゼロスは胸の張り裂ける思いで、赤く大きい夕陽ばかりを見つめていた。走るより他は無い。

「やめて下さい。走るのは、やめて下さい。いまはご自分のお命が大事です。あの方は、あなたをを信じて居りました。刑場に引き出されても、平気でいました。王様が、さんざんあの方をからかっても、ゼロスは来ます、とだけ答え、強い信念を持ちつづけている様子でございました。」

「それだから、走るのだ。信じられているから走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。人の命も問題ではないのだ。私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ。本当のゴールは、他でもない、自分自身で決めるものなのだ。ついて来い! フィロストアキトス。」

「ああ、あなたは気が狂ったか。それでは、うんと走るがいい。ひょっとしたら、間に合わぬものでもない。走るがいい。」

 言うにや及ぶ。まだ陽は沈まぬ。最後の死力を尽して、ゼロスは走った。ゼロスの頭は、からっぽだ。何一つ考えていない。ただ、わけのわからぬ大きな力にひきずられて走った。陽は、ゆらゆら地平線に没し、まさに最後の一片の残光も、消えようとした時、ゼロスは疾風の如く刑場に突入した。間に合った。

「待て。その人を流してはならぬ。ゼロスが帰って来た。約束のとおり、いま、帰って来た。」と大声で刑場の群衆にむかって叫んだつもりであったが、喉がつぶれてしわがれた声が幽かに出たばかり、群衆は、ひとりとして彼の到着に気がつかない。すでに磔の柱が高々と立てられ、縄を打たれたカムキンティウスは、徐々に釣り上げられてゆく。ゼロスはそれを目撃して最後の勇、先刻、暴風を突破したように群衆を掻わけ、掻きわけ、

「私だ、審判! 流されるのは、私だ。彼を人質にした私は、ここにいる!」と、かすれた声で精一ぱいに叫びながら、ついにステージに昇り、釣り上げられてゆく友の両足に、齧りついた。群衆は、どよめいた。あっぱれ、ゆるせ、と口々にわめいた。カムキンティウスの縄は、ほどかれたのである。

「カムキンティウス。」ゼロスは眼に涙を浮べて言った。「私を殴れ。ちから一ぱいに頬を殴れ。私は、途中で一度、悪い夢を見た。君が若し私を殴ってくれなかったら、私は君と抱擁する資格さえ無いのだ。殴れ。」

 カムキンティウスは、すべてを察した様子で首肯き、会場一ぱいに鳴り響くほど音高くゼロスの右頬を殴った。殴ってから優しく微笑み、

「ゼロス、私を殴れ。同じくらい音高く私の頬を殴れ。私はこの三日の間、たった一度だけ、ちらと君を疑った。裸足では無理だと、生れて、はじめて君を疑った。君が私を殴ってくれなければ、私は君と抱擁できない。」

 ゼロスは腕に唸りをつけてカムキンティウスの頬を殴った。

「ありがとう、友よ。」二人同時に言い、ひしと抱き合い、それから嬉し泣きにおいおい声を放って泣いた。

 群衆の中からも、歔欷の声が聞えた。暴君ゴディオスは、群衆の背後から二人の様を、まじまじと見つめていたが、やがて静かに二人に近づき、顔をあからめて、こう言った。

「おまえらの望みは叶ったぞ。おまえらは、わしの心に勝ったのだ。信実とは、決して空虚な妄想ではなかった。どうか、わしをも仲間に入れてはくれまいか。どうか、わしの願いを聞き入れて、おまえらの仲間の一人にしてほしい。」

 どっと群衆の間に、歓声が起った。

「万歳、王ゴダ万歳。」

 すっと、ステージ脇から現れたウォニカ姫が、緋のマントをゼロスに捧げた。ゼロスは、まごついた。佳き友は、気をきかせて教えてやった。

「ゼロス、君は、まっぱだかじゃないか。早くそのマントを着るがいい。この美しい姫君は、ゼロスの裸体を、皆に見られるのが、たまらななく口惜しいのだ。」

 勇者は、ひどく赤面した。

 

(古伝説と、幻のトキマラソンから。)

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きせきのろっぽん松 ーゼロ史上最強にして最大のライバル登場

 

【わかってもらえるさラジオ#23】

 
世の中があの手この手で右肩を持ち上げようとする中、いかに肩の力を抜いて全力投球するかにこだわるteam-0。
 
そんな2人の前に突如、というか既にお茶の間を席巻していた6本の松。
 
 
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彼らは全ての枝をお天道様に向けず、草葉の陰に落とすように、ニートスタイルを徹底していた。
 
 
 
キング・オブ・クズ「おそ松」
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かっこつけのヘタレ「カラ松」

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地下アイドルが好きなオタク「チョロ松」
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やる気のない無気力マイペース「一松」
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狂気に満ちた愛すべきアホ「十四松」(ゼロ推し)
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女子力の高いタラシ「トド松」
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ゼロ史上最強にして最大のライバルは、なんと2つしかない次元の中で魂を張り続けていた。
 
 
焦燥、というよりも、歓喜。
 
 
我々は正々堂々、彼らのキャラTを着てこの一大ブームに挑むつもりだ(ファッションセンターしまむらにて購入できる)。
 
 
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“かわいい”は最強。
 
 
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“かわいい”は世界を救う。
 
 
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“かわいい”で地球を埋め尽くそう。
 
 
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明日死ぬかもしれない。